調子が悪い調子

調子紙というのをご存知でしょうか。

文字通り調子を整える紙で、鼓の打つ人側の皮にちょこんとくっつけて使うものです。

打つ皮にはつけていないので正面からは見えません。

また、つけるつけないはそれこそ調子によるので、どこにどれだけつけるかはその日の皮の調子(また?)次第。

 

この調子紙、ちょこっと湿らせて貼り付けるのですが、貼り付くのは湿り気と紙の糊気によるもので、和紙をすくときに使っている糊が残っていてそれでくっつきます。

厚すぎず、薄すぎず、硬すぎず、ちぎったとき毛羽みたいに繊維がでるようなものがいいけれど、あまりふわふわしたものはだめ。

と丁度いいものはなんだろうな、なんとなくいつも探しています。

「調子紙」として販売しているものもあるのですが、私が見たものだけに限れば

「よくない」と思いました。もちろんいいものもたくさんあるのだと思いますが。

私が見たものは、「硬すぎ」て「付かない」のです。

調子が悪い調子紙、というか、具合が良くない調子紙だなあと思いました。

さて、どれがいい?というと意外と平凡なお習字につかう「石州」がいいとか、

色々それぞれいいます。

好みがあると思うので、皆「絶対これ」とは言いません。

私はつい色々試してみたくなってしまうので、白くてちょうど良さそうな厚さの

和紙を見ると、買ってみて使ってみます。

今は美濃和紙の中肉を使ってみています。割合いいかも?

全紙で売っていたので、もすごーく大きい紙を切って使ってます。