露草

子供の頃はどこにでもいくらでもある草だと思っていた露草。

最近はあまり見かけない。見かけたとしても、すぐにそんな草が生えているようなところはざーっと刈られてしまう。

どちらかといえば、子供の頃は湿っぽくて暗いような植物だなと思っていたのだけれど、年をとって見ると見たくなって来て、自分で植えてみることにしました。

種を手に入れて蒔いたのですが、種を手に入れてから1年ぐらいたっていたからか、発芽率が悪く、一つしか発芽しませんでした。

発芽して、葉っぱが4つ5つぐらいになって、よしよしと思っていたら、ある日あっという間に虫に食べられて葉っぱが1枚もなくなってしまいました。流石にこれは無理かなと思ったのですが、茎が生きていたので、そのままにしておいたらまた葉っぱが生えてきて、ぐんぐん横に茎を伸ばし、伸ばした茎から根が出て「これは一本でよかった」と思うほどに繁茂し始めました。さすがそこら編に勝手に茂っている草だけあります。

 

露草はどこかの茂みに生えているものとしか思っていなかったのですが、インターネットで検索すると「癖もなく食べられる」とのこと。私の蒔いた露草を食べた虫は何だったのかわからないけれど、おそらく蛾の幼虫か何かだろうと思います。癖のない人間も食べられるような草なら、さぞかし美味しく食べただろうと思います。