芽を分ける

相変わらず「365日の献立」を繰り返し見ている。今まで録画したものをずっと。

なにか作業をしながら流していることが多いので、じっと見ているわけではなく、なんとなく流している。ふと見ると、見知らぬ一手間があって面白い番組だ。料理の仕方は人それぞれで、各家庭によって違うものなので、我が家ではしないひと手間が入っていたりして「真似してみようかな」なんて思う。

最近体調が優れない。

以前から優れている日のほうが少ないので、驚いていないけれど、辛いなと思うぐらいの日が多くなった。

もう発芽力がなくなったのであろうと思った、何回かの種まきで芽が出なかった種の残りを、ざっと土に蒔いたら、たくさんの芽が出てきてしまった。

出てきてしまったものは、育てようかなという気になったのだけれど、とにかく気を使わずにざっと蒔いたので、あちこち混み合って出てきてしまった。

芽を分けて植えると、注意していても小さい根を傷つけてしまうので、枯れてしまうことが多い。今回も注意して分けたけれど、きっとぐっと減るのだろうな、と思いながら、なるべく外側から掘り返し、芽を根をほぐしていく。

これ、何の芽だったのかなあと思いながら。

いくつかのもらった種や買った種を重ねて蒔いてしまった。でも、出ているのは同じ種類の不思議な芽。見たことがないので、もしかしたら山椒かなあと思っている。

インターネットで検索すればすぐ答えは出てくるのだけれど、私は楽しみのためにインタネットを検索しないことが多い。

なにかわからないことがわかってくるのが楽しいのだ。

インターネットで検索せずに、ずっと気にしていると、あれかなこれかなと周りを見回すことになって、ふとした時に「これと同じだ」というものに出会ったり、あるいは時が来ればわかったりする。それが時間がかかって楽しいのだ。

もちろん、インターネットのGoogle検索でわかることは日頃多い。仕事では検索ばかりをずっと使っている。なくてはならないものになったし、日頃何かを探しているときは「検索できないのは不便だな」と思うことが多い。特に仕事やデータを探しているときは「どうして検索できるようにしなかったのか」などと思うこともある。

けれど、そういったスピードやら責任やら、周りに責められることがないことは、絶対すぐに分からなければいけないことではないならば、わかる時を楽しみたい。