久しぶり

以前は良く電車の中で本を読んでいたのですが、目が悪くなったのと、とにかく曲を覚えなくてはいけないので、電車での読書をしなくなりました。

そのせいか、本を読む機会がとても減って、ずっと本を読んでいませんでした。読んでいないと読めなくなるものだなあと最近読んで思いました。もう多分二十年まではいかないけれど、本を電車で読む代わりに曲を覚える時間に充てている。

子供の頃は本を読むのが好きで、毎日読んでいたのになと思います。

とにかく、最近、その電車の時間の最後の乗り換えは本を読んでいいということにしたので、読みました。「東京の横丁」。神田育ちの明治生まれの作者。私は大正あたりの東京の話を読むのが好きなので、前半の「私の履歴書」を手直しした部分がとてもおもしろかったです。特に子供の頃の話が生き生きとしていていい。

今、読みかけているのは「平家納経の世界」これは作者が小松 茂美だから。

とはいえ、ずっと本棚につっこんであったものをやっと、その電車の乗り換えのこの駅とこの駅の間は読んでいいい、と決めた時間に読み始めたもの。なかなか進まない。

もう一つ、読みたい本が。ちょっと前に太田美術館の浮世絵紹介を見ていて、ちょっととんでも展開ですっとんでいて面白いな、江戸の人は自害を楽しみすぎ・・・と思った「椿説弓張月」。歌舞伎なんかもそうだけれど、すぐ「もはやこれまで」しちゃう人々よ。お金を使いたくないので、ネットで国会図書館のデジタルコレクションで読むかなあと思っているのですが、木版ですごく読みづらいです。ちょこちょこと趣味の会でこの国会図書館のデジタルコレクションの木版の黄表紙本みたいな本を読むことがあるのですが、ほんと、「これなんの字?」っていう崩し方をしていて、その本の癖がわからないとさっぱりなことが多いので、どうしようかなあと思ってます。