人気のあるてぬぐい作成で知られている「あひろ屋」。
以前いくつか手拭いを買って、とても美しい注染めなので、模様によっては手提げにしたり、小物を作ったりしていました。テレビを見ていないとき、画面がぴかぴかしているのが邪魔なので、上からかけるカバーのようなものにしたり。
「あひろ屋」の「あひろ」は「アヒル」のこと。
この屋号(?)も気に入っています。
小学校の頃、なにかと声をかけてきた男の子が同じクラスに居ました。特に仲良しでもなかったのですが、何かに付けて私を「あひるちゃん」と呼んでいました。多少のからかいはあるものの、それほど悪意も感じない呼び方であったことと、何より「そうねえ、あひるってちょっとかっこ良くもなくて、でも、なんだか親しみが持てて、なんとなく自分に合っているような感じがあるな。」となんとなく感じて、うっすら納得していたような気がします。「(私は)あひるイメージが有るのか・・・。知らなかった・・・。」とも思っていましたが。
とにかく、それ以来か、あひるには少しだけ親近感があります。
そんな名前をつけている工房というのも少し親しみを感じます。とはいえ名前よりも作っている染がすきなのですが。
刷ってある色使いや模様の置き方、染め方もすきなのですが、何より好きな生き物が絶妙に登場するのです。あきつ、しらさぎ、いわつばめ、つゆくさ。
いくつ買っても、あっちへ使おう、こっちへ使おうと使ってしまいます。
今度は柳とあきつの模様の手拭いを買って、三枚つなげて暖簾にしました。ベランダ側の扉に、風が通るように、カーテンではなく下が空いたようにしたかったので、暖簾がいいかなと思って。夏の風に柳が揺れているように見えて、なかなか夏らしい感じになった。と一人で満足しています。
注染めは裏表がぱっと見ただけではわからないので、それを利用して、一枚だけ裏返しにしてつなげると、リズムができて面白い感じになりました。
一緒に買ったしらさぎの手拭いはテレビにかけています。以前買ったイワツバメの手拭いが少し色あせてしまったので。