2度めのサビつけ

年末に、一番最初の麦漆をつけるところまでして乾かしていた食器の繕い。

そろそろ完全に乾いたであろうと思うので、次は錆漆をつけることにした。

前回つけた麦漆のいらない部分を削って、どうしても取れないところや薄く汚れているところをテレピン油で取る。私は不器用で、ついあっちこっち知らない間に触ってしまうらしく、またそうでないところも結構広く汚れてしまっている。一生懸命取る。

砥粉を水で練り、生漆を加えたものをまた練り、錆漆を作る。そして、貼り付けた部分に刷り込む。今度は余計な部分はとってしまおう。と取るが、間違えて貼り付けた部分のところもとってしまったり、うまくできない。割れている線の上を触らないでぎりぎりのところまでと思っても、もとの線が錆漆の下なので、どこだかわからなくてつい。

欠けもこの時一緒に盛り上げることにする。それほど大きな欠けではないので、錆漆をのせて、少し乾かす。凹んだらまた重ねよう。

少し乾かしたあと、また水分とともに室へ入れる。

これでまた4-5日おいておくことにする。なかなか進まないけれど、そういうものなのだ。