マッチョだから

曽我蕭白。すごく上手な毒みたいな絵で、最近年を取ったからかそれほど見た途端「いや」という感じはないな、けど、どちらかというと、人物画は苦手だなあきつい。と思っていた。

どうしてかなかなか説明がつかないなと思っていたけれど、今日、NHの曽我蕭白の特別番組を見ていて、研究者がとても男っぽい、マッチョな絵だから好きと言っていて、あ、なるほど、マッチョだったから苦手だったのか、と納得。嫌いといってもいいぐらいだったけれど、もちろん素晴らしいのはわかるという微妙な、絵を見に行くと、水墨画はなかなか迫力があると思えて面白いのだけれど、彩色のものだと特に、どうも、「これ、見てもいいもの?」という気分になる。

そのあたりは、私の気の弱さだとか、なんというか、小物感というか、そういったもののせいなのかもしれないなと思う。