バレンタイン

2月に入って早々にバレンタインのお菓子を渡してしまった。

早め、早めの実行。せっかちなのだ。父も同じような感じのせっかちだ。せっかちにも色々あるけれど、こういうその日じゃないとわけがわからなくなるようなものも日程前倒しでやってしまう乱暴なところだとかはそっくりだと思う。

バレンタインといっても、以前から、お歳暮、お中元代わりに仕事で関わる人に配っていただけだ。最近は身内に男女関係なく、普段売っていないバージョンのお菓子が出るこの時期、あげたい人にお菓子をあげている。なので、バレンタインという意識が薄れているのだろう。お店はバレンタインだと特別なデザインや取り合わせのお菓子を出すので、それが珍しくて、つい誰かにあげたいと買う。そして新しいうちに、早くあげたくてさっさと渡してしまう。

父にも渡したが、父もせっかちなので、「ホワイトデーはいつだ?」とかいいつつ、ホワイトデーなんか待たずに、お菓子をくれる。毎年のことだ。でも、一応ホワイトデーだからなので、お返しなのだろう。なんだか不思議。別になくてもいいのに。

今回は和菓子で可愛いのが出ていたので、家でバレンタインにちなんでということで出したけれど、実際に出したのは2月のはじめ。とはいえ季節ものなので節分とともに2月初旬らしい菓子として話題にもなってよかったと思う。

お菓子の世界はバレンタインどころか、節分が終わってバレンタイン前にはすぐにひな祭りシーズンへ突入し始める。毎年とらやの雛井籠が楽しみだ。6月の嘉祥菓子と春の雛井籠。この2つは毎年とても美味しいし見た目もよく好きだ。バレンタインよりもひな祭りのほうが、お菓子の世界は好ましい、と個人的には思っている。