今日も鳩子くる。
ベランダのすりガラスの下の方をゆっくりと動く、あの影は鳩子。
鳩子よー。
仕方ないので、また、説得。「鳩子さん。鳩子さん。ナッツの配布は終了しました。」
別に鳩子にはあげていなかったのだけれど、取り敢えず、全てのナッツのが終わったことを知らせる。
鳩子は赤いフチのまんまるな目で、私をチラチラ見つつ、ただ歩いたり、たまにベランダをつついてみたりして、なんとなーく、ウロウロしている。うーん。なにかいいことがあった思い出に去りがたしって感じだ。いいこととは、ナッツ。
困ったなあ。