本の中の本

以前Webで読んだ文章で思い出したものがあって、それが本になっているかも、

と思ってGoogleで検索してみたら、あっさりヒットした。

もう二つ、覚えているエッセイがあるのだけれど、そちらは探せていない。

二つとも、喫茶店と甘味処と多少の場所がちがい、また「似ている」の

似方が違うのだけれど、出先で自分と似ている人を見つけて心の中で

その人に気持ちを寄せるというエッセイだ。一つはちょっとSFみたいにもとれて、

フィクションの匂いのするもの、もう一方は「そうそうそういうことってある」と

共感を呼ぶもの。

その二つは置いておいて、こんかいあっさりヒットしたのは、はなちゃんという犬を飼っている、林檎が好きなおそらく作家(小説家)の人のエッセイ。この検索キーワードあーどだけであっさりと見つかった。

私が読んだエッセイは本になっていたので買った。

そのエッセイの中で、著者が読んだ「面白かった」本がいくつか紹介されている。

こういうところで紹介される本は、文章を生業にしている人が面白いと紹介するだけあって、本当に面白そうに買いてある。それで興味が出て、つい買ってしまう。

それで、今まで読んでいなかったジャンルや著者の本を読むことになり、面白ければ、その同じ著者の本をまた次々と読んでいき、とちょっと「横に広がっていく」感じの本の読み方ができる。

またまたその中で資料となった本やその話の中に本や資料の名前が出てきたりして、それでまたそっちへ、とどんどん横に広がっていくことがある。

今回はエッセイからエッセイへ。知らずに読んでみたら、ものすごいお酒のみの日記で、驚くべき飲んだくれ女の面白い日記であった。軽い読み物で、悲しい気持ちになっている時などにはおすすめのヘンテコ日記だ。笑ってしまうようなことも買いてあるので、電車の中で読んでいて、マスクと騒音をいいことに、息だけで笑いながら読んだ。

 

よくぞご無事で

ニュースサイトに出てきて知ったマンガ、「腸よ鼻よ」の内容があまりに凄くて気になり、なんとなくちょこちょこ流れてくる内容を読んでいたので、最終巻の10巻を買って読んだ。

とにかく入院しない生活を手に入れて、物語は終わっていた。本当に、よく・・・という内容。

主人公である著者は難病の潰瘍性大腸炎患者。そしで出だし付近であまりに大腸が潰瘍になるため、大腸を捨てる、つまり全摘するという決断をして実行するのだ。それだけでも大変なのだが、その後も様々な病状になやまされ、どしどし入院する様、生死の境を彷徨うさまは凄まじい。が、病状は盛らず、ギャグは盛るという精神に則って明るくマンガは描かれていく。

この潰瘍性大腸炎、詳しくは知らないのだけれど、実はこの病気のための検査に参加したことがある。全く別の病気で定期的に検査を受けていたのだけれど、その受け持ちの先生が指導しているお医者さんが、この潰瘍性大腸炎を研究していて、潰瘍性大腸炎「じゃない」人の腸その他のデータを必要としていたのだ。

研究にデータは多い方がいいだろう。ということで、私も「じゃない」方の腸として、データ取得に参加した。何年前か忘れたけれど、そんなわずかな縁があったため、ちょっと興味を持ってマンガを読んだ。壮絶すぎて驚いた。

私が参加したデータ取得については、私側にはメリットは全くないもの、と説明を受けたけれど(データを取る検査を受けたり時間を取られたりするのと、データ内容を発表されるからだと思う)、治療が困難な辛い病気であることは知っていたので、ほんの少しでもこんな腸の数値が役に立つならお安いご用だよ!と参加した。

おそらく、担当の先生はいろんな人の腸をスカウトしていたのだと思う。どのぐらいの人数のスカウトができたかなあ。

著者はその後元気(といっても程度があると思うけれど)だろうか。研究はその後進んだだろうか、私のデータをとった時点では、なんらかの法則が掴めればという段階で、データ集めをしている段階だったようだ。病気は辛いし恐ろしい。

心の底から少しでも楽になれるような、怖い目に遭わないような方法ができてればいいなあと思う。

 

 

 

春分の日

寒いです。

今年の春分は曇り空。午前中は風があっても天気だったのですが、午後から急に曇りと

にわか雨。

胡蝶

胡蝶。

道明寺粉の生地で白餡を包んだお菓子。

まだまだ寒くて多くの蝶が飛ぶのはまだ先ですが、能、胡蝶の話題はちらほら。

私もちょっと前に演奏予定でした。そんな季節なんですね。