本の中の本

以前Webで読んだ文章で思い出したものがあって、それが本になっているかも、

と思ってGoogleで検索してみたら、あっさりヒットした。

もう二つ、覚えているエッセイがあるのだけれど、そちらは探せていない。

二つとも、喫茶店と甘味処と多少の場所がちがい、また「似ている」の

似方が違うのだけれど、出先で自分と似ている人を見つけて心の中で

その人に気持ちを寄せるというエッセイだ。一つはちょっとSFみたいにもとれて、

フィクションの匂いのするもの、もう一方は「そうそうそういうことってある」と

共感を呼ぶもの。

その二つは置いておいて、こんかいあっさりヒットしたのは、はなちゃんという犬を飼っている、林檎が好きなおそらく作家(小説家)の人のエッセイ。この検索キーワードあーどだけであっさりと見つかった。

私が読んだエッセイは本になっていたので買った。

そのエッセイの中で、著者が読んだ「面白かった」本がいくつか紹介されている。

こういうところで紹介される本は、文章を生業にしている人が面白いと紹介するだけあって、本当に面白そうに買いてある。それで興味が出て、つい買ってしまう。

それで、今まで読んでいなかったジャンルや著者の本を読むことになり、面白ければ、その同じ著者の本をまた次々と読んでいき、とちょっと「横に広がっていく」感じの本の読み方ができる。

またまたその中で資料となった本やその話の中に本や資料の名前が出てきたりして、それでまたそっちへ、とどんどん横に広がっていくことがある。

今回はエッセイからエッセイへ。知らずに読んでみたら、ものすごいお酒のみの日記で、驚くべき飲んだくれ女の面白い日記であった。軽い読み物で、悲しい気持ちになっている時などにはおすすめのヘンテコ日記だ。笑ってしまうようなことも買いてあるので、電車の中で読んでいて、マスクと騒音をいいことに、息だけで笑いながら読んだ。