色々

最近読んだ本。

もう一冊の対談本が興味深かったので、続けてよしながふみさんの「あのひととここだけのおしゃべり」を読む。よしながふみさんは立派な人だな。と今回も思う。すごい人だ。賢いく考えて行動できるというのはなかなかないものだと思う。

面白かったので、対談があったらまた読みたい。

古本から「こぼれ種」。これも面白いエッセイ。青木玉さんのおっとりした書き振りが好きでエッセイを色々読んでいる。かなり前に読んだことがある本で、古本の買い直し。街に生えている木々を見ても、親は色々と、あれは何の木、これは何々の木、とよく言っていたけれど、私はさっぱり分からない。木や草の名前を知らないということは注意を払ってこなかった、それらを気にしてこなかったということなのだと思う。私は勝手に生えてきたそこら辺の草を見るのが好きだけれど、どれがどれ、と思ったことはない。少しずつ調べてみようかな、と思う本だ。この本はあれこれ気になる樹木を訪ねて、出かけていくという話。気になるきっかけは家のことであったり、この人のエッセイにもちろん沢山の出てくる母上のことであったり。なんだかんだと言ってお嬢さんの青木さん、こんなふうに育って、お母さんは満足だろうなあと思う。

「夢のまち本通り」沢木耕太郎さんの本。私はこの人の本を読んでいると大抵の本で「旅に行きたい」と思ってしまう。旅に誘う本ナンバーワン。この本でも本について主に書いていたり、旅に出ているわけでもない所でも「旅に行きたい!私も!」と思ってしまう。そして、私にとってこの人と三浦しをんさんは「勧め上手」な本紹介をする人なのだ。またしても、この人の本であれこれ読み合い本ができてしまったし、古本屋、めっきり少なくなていかないけれど、探して行ったら楽しいだろうなと思ったりしてしまう。誘う本なのだ。以前、国内を移動している時のことを書いているエッセイを読んだ時も、「私も行きたい」と「この人の本読もうかな」と思う人名や本が出てくるところがあちこちにあった。

沢木さんに勝手に勧めされてまた以前買った本を買ってしまうことも多い。今回は「こしかたの記」鏑木清方鏑木清方はエッセイもうまい人なので、他にも持っていて愛読している。でも、この「こしかたの記」は手放したので、どうしてだったかな?あまり覚えていないなと思って再度購入。「こしかたの記」と「続」と両方。書い直してみて、手放したことと、印象が薄かったことの理由が判明。私があまり興味がないトピックが多いのだ。自分の周りの人との仕事関連で色々とあるどちらかといえば社会的な事柄の記録みたいな感じなのだ。あまり興味ばないごめん。「信州すみずみ紀行」も買う。これはすごく面白かった。そして「紀行」とある通り、この人もまた旅してる。そしてまんまと「私も行きたいぞ」(でも、辺鄙すぎて行けそうにないな)と思う。この本の中に出てくる「雪譜」も私はものすごく面白く読んだ。本の中に出てくる本で読んだことがある頭位のが出てくる率が結構あるのがそういえば沢木さんの「夢のまち・・・」だったなと思う。この「信州すみずみ紀行」は高田宏さんという人の本。編集者だった人なのかな。あまりどんな人が書いているか気にして本を読まないから知らないけれど。本の中で明かされることしか興味がない。あとコミュニケーション力高いな。と思ったりして読みました。

最近買った古本であたりだったのはこの辺り。ハズレだ!と自分として思ったものもあったけれど、まずまず。

ハズレといえば、読んでいて「読みたいな」と思うことが多い三浦しをんさんの本の中の本だけれど、これ、結構な確率で私には向いていない本であることが多い。たくさん出てくる本の話の中から、読んだことがない本で、なるべく興味がありそうなものを選んでいるというのに。高確率で私には読めない本。小説は除いているというのに。(小説を元々あまり読まないので)読んだことがあるものも結構あって、それはすごく「そうだよ面白いよね」と思うので、ついおすすめから「どれを読もうかな」と思ってしまう。多分私が楽しめる幅がすごく狭いからなのだろう。もう少し注意深く選ぼう。とはいえ、すぐ読んでいて楽しそうに紹介されると「どれどれ」と思ってしまう。この人のエッセイもあちこち出かけている本があって、それを読むと「私も行きたいなあ」と思う。誘われる本だ。楽しそうだからかな。すっごく。