梅雨明けの頃

7月最後の金曜日の夜に大粒の雨がざーっと降っては弱まってを繰り返し、
土曜の朝は涼しかったものの、日が登るに従って、夏らしい日差しがかーっと照りつけています。
これで梅雨が去っていったのかしら、と思います。どうかなあ。
 
この季節は湿気がひどくて苦手な季節です。
体力的に苦手というのに加えて鼓的にも苦手な季節。
私の一番得意な時期は梅雨前と秋。
少し湿度が低い寒すぎない季節です。
鼓は湿度が低すぎても、気温が低すぎてもカスカスになってしまった鳴らないものですが、
湿度がありすぎてもぼよぼよになっていまい、気温が高すぎても難しい、と私は思います。
使っている皮にもよりますし、締め方にもよりますし、合わせる胴や合わせる皮(皮は2枚一組)の
組み合わせにも鳴り方は違うものですが(そして好みもある)、私はそう。
鼓は二枚の革の相性、そして胴との相性により鳴らなかったり、よく鳴ったり。
胴と皮、これの好きなものに、相性の良いもの、良いものに出会えれば幸運。素晴らしい楽器は楽。逆に難しいもの、だめなものはどうやってもだめ。難しすぎて。
自分の持っているものは難しくて、それほど良いものではないけれど、なんとか調整してやっていっています。
とにかく、そういった組み合わせとは別に、温度と湿度がすごく大きく作用するもの。
湿らせても打っている間に変動してゆくので、それをなんとかしながら一曲を終える。
 
季節の移り変わりは天気や気温の先に、鼓の皮の触り具合、感触でなんとなく季節が変わっていくのだな、と感じる。
 
下手は下手なりに毎日毎日打っていると、指先でそんなことを感じます。