五山の送り火。
子供の頃、京都の旅で父が見せてくれた。というのをうっすら記憶しています。山に文字や絵を火で描くなんて、すごいなあと。遠かったので、とても静かで不思議な風景だなと思って覚えています。どうしてそれをしているのか、は知りませんでした。
大人になってから、じっくり五山全部の送り火を見る機会もあった。都の南側から、パノラマのようになった窓から、北の山々に灯っていく炎。そして終わりも静かに少しずつ消えていき、なかなかいいものだなと思った。送る火としては家々の門で火をたくのは子供の頃見た光景だけれど、それもすぐに見なくなって、今は近所でする人は居ません。