権現絵巻

お正月明けの連休で一番楽しみにしていたテレビ番組は日曜美術館。今回は春日大社。その中で春日権現記絵が少し出てきました。

わーい。好きな絵巻あまたある中でも好きな絵巻。

以前書いた通り、去年、若宮造替の記念で招待券で出かけて行った。その若宮の式年造替の完成式がちらっとうつったりして、見られなかった儀式が見られてうれしい。

番組では造替の作業の様子についても少しだけ紹介があって、本朱で塗り上げる難しい作業の様子が映りました。

御神宝が復元新調されたのは知っていたけれど、収められて、また神様だけが愛でる宝になると改めて聞くと、あ、そうかと。あんなに美しくできたのにおそらく今生きている私たちで二度とあの品を見る人はいないのだろうなあと思うととっても不思議。新調されたもので私たちが見ることができるのはお社の外側と御簾ぐらいかな。

自然の中にある神様と私たちを美でつなぐ場所なのかなあと思いつつ番組を見ました。

春日権現記絵に出てくる神様は芸術が好きで優しい神様。面白い絵巻なので絵巻もお勧めです。