様々な聖徳太子

先週、御聖忌記念特別展、聖徳太子日出づる処の天子を見に行った。

通常美術館のクローズ日の火曜日、主に信仰対象としての聖徳太子の像、そして聖徳太子の本地としての観音、菩薩、関連文書の展示。非常に古い白鳳時代の小さな像など、この美術館での間近で見られる展示でないと鑑賞が難しいものもいくつかある。

大阪四天王寺の展示が多いけれど、宮城、茨木からの展示もあり、太子信仰の広がりを感じる。

面白かったのは聖徳太子絵伝。この絵伝、いくつもの展示があり、それぞれを見ていくうちに、最後にはどのシーンか大体わかるようになる。そのぐらいたくさん展示されていた。各年齢で何が起こったのかという重要ポイントが紹介される絵伝。私は太子信仰について全く知識がないので、例えば「犬と鹿の因果」を見る。といったどこか絵因果経のような雰囲気のトピックスが伝記的な「厩前で生まれる」「物部氏との戦」といった出来事と並列して出てくるのが偉大な信仰の対象なのだなと思われて興味深かった。