開花

「もう来てるね。」

花粉の飛来を「もう飛んでるね。花粉」とまるで開花宣言。花粉症の人同士でいち早く鼻で春を感知して、勝手な開花宣言(といっても桜ではなく梅でもなく、アレルゲン)を頻繁に聞くようになった。

確かにもうだんだん鼻が痒くなり、ぐずぐずする日もある。いくら寒くて雪が降る日があっても、確かにもう春は来ているのかもしれない。

2月はじめからそんな会話が聞こえるようになり、第二週には家の梅の蕾もだんだん膨らんで、一輪ずつ開き始めた。

2月も三週が終わると、枝にはいくつも開いた梅がついていて、春なんだなあと思う。とても寒いけれど、晴れた日などは太陽の光は冬とはまた違う明るさがあるように感じられる。

食べ物が無い鳥たちが庭に頻繁にやって来る時期もそろそろ終わりなのかもしれない。他に色々と食べるものがあれば、庭に食べ物を探しに来ることもないだろうから。

梅が咲いたとはいえ、まだ鳥たちは庭にやってきている。冬の鳥、鷽が来ないかなあと待っているのだけれど、なかなか見ることができない。