懸想文売

以前、ある季節についての文章をネットや本で出してるシリーズのファンが季節の研究をしようと集っていたそのシリーズの「友の会」というのがあった。残念なことに「友の会」は閉会してしまったけれど、そこの有志がネット上で今もあつまりを持っている。そこで京都の「懸想文売」について紹介されていた。

かなり昔に今だそういうものが、今は行事のようにしてあるというのは聞いたことがあった。実際にその行事に行ったことはないけれど、珍しく面白い行事だと思う。話を聞いた時は見てみたいものだなと思ったのを覚えている。

とはいえ。近所でしている行事ではないので、すっかり忘れていたけれど、写真と紹介を見て、へーやっぱり面白いなと思った。

懸想文は実際に手に入れることができる(印刷されたものがある)。その手に入れた懸想文を箪笥に入れておくと、美しくなり、着物が増える。というお守りみたいなものになるという。着物が増えるとうのは他にもそういったお守りがあったような・・・。とにかく、情緒があり、梅の季節に合う雰囲気の行事だなと思う。懸想文というのは、なんとなく梅の花が咲く風景と合う気がする。

写真の懸想文売りはちゃんとそれらしい扮装をしている。そんな扮装で文をもっていて、それが懸想文というところがもう暦では春という時期にあっている。梅も少しずつ咲き始めている、でもまだ空気が冷たい時期に。