ミンスミート

ミンスミート。子供のころ、お菓子本や料理本を読むのが好きで、イギリスのお菓子に「ミンスミート」というのが出てきて、「ミート」っていう言い方が面白いなと思って印象に残っている。

干したフルーツを洋酒で漬け込んだもののことで、甘くて味が濃い。というものだと思う。ミンスゲームという名前で思い出した。

以前も書いたけれど、子供のころ食べた母が作ったフルーツケーキ、イギリスのレシピだというものだけれど、ものすごーくすごーく味が濃くて、絶対腐らなそうな、それ自身が保存食みたいなものがあって、それがすごく好きだった。今ある普通のパウンドケーキのフルーツケーキではなくて、黒くて重くて、何度も何度も上からお酒をかけたもの。とにかく作るのに時間がかかっていたと記憶している。寝かせている時間が長いのだ。

そのもとになるドライフルーツの洋酒漬、それを作るのも時間がかかっていたと思う。確かブランデーで作っていたような・・・。本当に子供のころ、幼いころだったのではっきりとした情報がない。母は私たちがある程度大きくなると忙しくなったのか作らなくなったけれど、あれ、ものすごくおいしかったなあ。食べたらだめといわれていたのだけれど、ちょこちょこ薄切りでつまみ食いしていた。

あれのレシピがあればいいのに。と思うけれど、とっくに無くなってしまっている。私にとっては幻のお菓子。