冬はつとめて。なんていうけれど、私は秋の早朝が好きだ。

最近は夏は早朝も暑いので、以前のような良さがない。

秋の今頃、まだ薄暗いぐらいの時間に歩いている時、音に意識を集中して歩いていると、一歩一歩音が聞こえる音が違って面白い。虫の声、鳥の声。空気が動いて周りのものに当たる音。特に生き物の音はいろいろで、次々に違う種類の音が聞こえてきて面白い。音が切り替わっていくのを感じて歩いている。早朝は歩いている人もどこか静かだ。時々すれ違うことがある散歩中の犬だけは、通常運転のような雰囲気で歩いているけれど。見上げると空には鳥。身近な中位のカラスや鳩だけでなく、遠い高い空にはも少し大きな鳥が音もなく飛んでいる。

早朝は人が少ないので、人以外の生き物の蠢きを感じることができる時間。もう少しすると人の音が溢れて聞こえなくなってしまう音の時間だ。