ごはんの歌

四十雀がよく来るようになった。

四十雀は餌となるものを見つけると嬉しくて(?)歌を歌う。私はそれをごはんの歌と呼んでいる。

そのごはんの歌につられて、同じ様に四十雀がや他のカラ類がやってくる。最近は他の鳥の声も聞こえてくるようになった。

あまり見晴らしの良い高い処よりも、少し木から降りていくようなところのほうが好きなようで、そこに落ちている種を食べにやってくる。種の場所は私のいつもいる場所からはすりガラス越しにしか見えない。鳥たちが羽ばたくと「パタパタ」っと何かがひらめいた感じがするので、そのひらめきと木の枝の動きで鳥がやってきているのだなと思う。千客万来だとほくほくしている。

ちょっと台にのっているような場所のもたべるけれど、近くに来て止まって、様子を見てから下に降りることができるような場所のほうが好きなようだ。用心深く一口食べてはあたりを見回して、ある程度食べるとぱっと飛び立つ。何回も来るけれど、ずっといることはない。一羽が食べ始めると、他のものも大丈夫そうだ、とやってくる。入れ替わりで食べていくのは面白い。

まだ、最近聞こえ始めた違う鳥の声の正体はわからない。四十雀のご飯の歌が他のどんな鳥を呼び寄せているのか楽しみにしている。