三月。
毎年三月は気忙しく、困ったことが多くある時期だ。
さて今年はどうなることやら、と身構えるのが二月下旬。そして三月。
花粉症がなければ、本当は、これから日差しが少しずつ明るくなってくる時期で、なんとなく心も明るくなってくる時期ではあるのだけれど。
花粉症になり、気候も「ものすっごく暑いか、ものすっごく寒いかしかなくなってきているこの頃では、春から夏にかけての美しい季節や秋から冬にかけての、やはり慕わしいようないい季節は消え去ってしまった。
気候変動といえば。最近読んだ文章で、熱帯雨林にいる鳥たちの翼がより長くなり、体が小さくなっていると書いてあった。暑さ対策なのだという。
日本でも気候の変動により、より激しい気象条件になって来ている。
人間である私も、例えば着る洋服の種類は10年前とは違う。流行や年齢とは別に気温対策で変わった。
こんなに季節というものが短い期間で変わってしまうとは信じがたいけれど、もうもとには戻らないようだと仕方なく対応している。
激しい暑さ、激しい寒さと大雨、台風のような風。厳しい気候にますますこれからなっていくのだろうと思う。三月だというのに、いい季節になりましたと話せないことばかり。花粉も飛んでいるしなあ。というのは悲しいので、バーチャルな春ということで概念の春を呼び出す。
三月はひな祭りがある。以前は旧暦三月のほうが合っていると言われていたけれど、気候変動で新暦三月でも暖かくなる?かもしれない。
花屋さんでは桃の花を売っているだろう。
本来の季節よりも先に花を咲かせたりする技で咲いているものだったりもするのだろうけれど、とにかく頭の中は春。
ひな祭りのお菓子も出ているだろう。小さいかわいい者たちの季節でもある春。
地面から出てきた虫たちもどんどん活発に動き始める季節でもある。
今の所、鳥たちが盛んに歌い始める季節でもあるので、やはりちょっとにぎやかな季節だなと思う。