弥生

三月に入ってすぐに、鳥の鳴き声が変わっりました。急に特徴のある囀り声があちこちから聞こえてくるようになりました。気温が急に高くなり、暖かくなったので、鳥ももう三月、春という気分になったのかもしれません。一般に、地鳴きは地味で、さえずりは派手、という傾向がありますが、さえずりは派手というだけでなく、特徴があり、なんとなくですが、拍子がついているようなメロディーがついているようなものだったり複雑なものだったり、人が聞いて「美しい」と思う声の質や節がついている気がします。中には地鳴きとおなじように地味なさえずりの鳥もいますが。種類がわからない、さまざまな昨日とは違う鳥の鳴き声が聞こえてきて、春だなあと思います。

桃の節句はあっというまに終わってしまいました。日中少し思い出したり、忘れたり。帰宅したら、晩御飯はちらし寿司で「あ、桃の節句だな。」と思いました。ちらし寿司を食べて、甘酒を飲んで。夜、テレビで「プリティーウーマン」を久しぶりに見る。ジュリアロバーツはちゃんとした格好が本当によく似合う。この映画で役柄で歩き方がぐらぐらしているのかな、と思ったけれど、ほかの映画でもぐらぐら歩いているので、歩き方のクセなのか、それとも役作りなのかと思う。でも、本当にきれいな人。この映画はこのコーナーのリクエスト放送ということで、以前、「プラダを着た悪魔」もリクエスト放送。この二つの映画は明るくて、華やかでいっぱいドレスが出てきて、良く似合う人が思いっきりおしゃれして着せ替え人形のように出てくる映画。そこが見どころでもある。プリティーウーマンではホテルの支配人が素敵な人ですよね。エレベーターボーイも面白いし。でも、本当にジュリアロバーツがかわいくてきれいなことがこの話の説得力といっても過言ではない魅力爆発のおとぎ話。嘘八百を楽しませるのはが上手な映画は見ていて楽しいです。ところどころで気の利いたことを言う人が出てくるのも物語を盛り上げてくれます。女性のジャケットに肩パッドが入っている時代(そして広い)!だなあと思いつつ見ました。

花粉が飛び始めて喉がかゆくてかゆくて。薬を飲んでいるから毎日眠たくて、早く寝て、朝は起きるのがつらいです。でも、暖かくなるとなんだかうきうきしてきます。あまりにさっと春が来たので、ついていけなくて、つい、冬の分厚いコートのまま出かけてしまいますが・・・。毎年、季節が変わるごちに「何を着ていたっけ?」と思います。ちょうど良い服装って?と思い出せません。

そして、散財。帯締めを三本また買ってしまいました。しかも、目的の帯が決まっていないパターン。見かけたとき買っておかないと、後で会うもの合うもの・・・と探してもないからです。いいわけです。いえ、でも本当です。着物も帯も、見かけたとき買っておかないと後では探せない・・・。洋服もですが。もう洋服はあまり買わないことにしたので(合うものが見つけられないからです)、その分着物に関するものを少しずつ買おうと思います。あまり替えないけれど、ちょっとずつ。今は新しく買った帯締めをうっとり見ています。また帯を全部出して乗せて見なければ!でも、そうなると帯揚げが・・・ってなるんですよね。

帯揚げって前から見て帯締めと帯と着物の取り合わせて語られることが多いけれど、私は襦袢の色との組み合わせが気になります。帯揚げが大きく見えるのは、着こなしにもよりますが、大人になると、横や斜め後ろから見た問ではないかと思うからです(帯の上に大きく見せる着方もありますが)。だから、後ろや斜め後ろから見ると、帯揚げと襦袢の袖の振りのところの組み合わせで見ることになり(あと帯締めと帯)、色が気になる。と思います。が、そうなると、もう全部をぴったりな組み合わせなんて無理・・・と思います。理想通りの組み合わせなんて、よほど前から計画して襦袢を作るところから考えないといけませんから。無理ですね。ええ。でも理想はそうだなあと思います。でも、私は心の赴くままばらばらに買ってます。そして合わない!となってます。典型的なうまくいかないパターン。