鬼は外へ

今日は二月二日。明日は節分。

家に帰ったら、門に、このあいだ買った柊が結び付けてあった。

明日は節分。やっと冬が終わる。終わったとしてもとても寒いけれど。でもやっと冬が終わって、一年がやっと終わる。気がする。

節分で季節が分かれるといわれるけれど、やっぱりこのぐらいになると、ものすごーく寒いのに、春がちゃんと来るなあと思い始める、梅が咲き始めるころのほうが、やっぱり「新春」に似合っている気がする。旧暦のころは、このころ「新春のお悦び」とお正月がやってきていたのだから、あっていたのだろう。寒い中でも今の一月から二月に入って切り替わっていく感じがある。二月、三月は意外と寒いけれど、でもやっぱり寒さの中にもだんだんと太陽の光が違ってきて、ぽっと気温が上がる日もあったりするこのころが、春を呼び始めている時期という感じがある。

少し前に鎌倉に出かけたという人に聞いたら、鎌倉のお寺にあった梅ももう少しで咲きそうだったとのこと。私の鉢植えの梅もだんだんつぼみが大きくなってきている。

ろくに世話もしていないけれど、今年もちゃんと咲こうとしているようだ。

冷蔵庫の扉に柊のおまけについていた紙の鬼のお面が貼ってあった。もう、鬼役になって豆から逃げてくれる人はいないけれど、明日は張り切って家族でますに入れた豆をまいて、みえない鬼を追い払おうと思う。