アップロード

夜。細雪青空文庫になっているのを見つけて、上巻のみ読む。ずーっとどうでもよい話をすいすい読ませてしまうのはやっぱり上手なんだなあと思う。

アマゾンビデオのドラマ、「アップロード」のシーズン2が出ていたので見る。シーズン1が面白かったので、楽しみにしていた。死後、というか死の直前に自分のすべてをシステムへアップロードしてそこで永遠に(会費を支払えれば)生きる・・・という話。シーズン2ではついに「アップロード」だけでなく「ダウンロード」ができるところまで来る。とはいえ、ダウンロード先の肉体はまだ完全にできているわけではなく、実験段階。鳩の体にダウンロード実験をしている(先行して人間でやってしまって、「間違いだった」との発表がある)状態。鳩実験では700羽のうち400羽が「24時間たっても生きている」状態。ちなみに生きていない状態になる時は頭が吹っ飛ぶという・・・。アップロード時に頭をアレするというすごいシステムだからか?と思うが。そういえば番組のレイトは+16.「露骨な性表現」「暴力」「肌の露出」という注意がある。性表現については、どちらかといえば大部分が「笑い」ではあるけれど。

人間の空の体(そんなものを作れるのか?脳もあるのに)を作り、そこへアップロードしていた「人」をダウンロードしてもう一回仕切り直し。という技術を開発中なのだ。

相変わらずの話だが、なんとなく見せてしまうところは脚本がうまいのだろう。こちらもともすればどうでもいい話になりそうなのをうまく「もし」を絡めて進めている。

技術が進むことで技術のというか技術を使うことの人間のグロテスクさと、とはいえ夢の技術である「夢」部分も織り交ぜて、コメディタッチで進んでいく話。この先どいういう帰結になるのか。ロマンス部分が増えていくと興味を失うかもしれないけれど。シーズン3はまだまだだそうだ。楽しみ。SFの楽しみは条件の楽しみなので、そのところから離れず展開していくといいなと思う。