ゴールデンウィーク初日29日は雨。午後になるとかなり本格的に降ってきた。

雨が降ると湿度が変わる。小鼓の皮は湿度によって激変するのだけれど、なんとなく、雨が降っている日だからといって必ずしも皮がぼこぼこになるわけではないと思っている。気温が高く、湿度が高い夏のほうが私は苦手だ。気温が低いと室内は空調が効いていて、意外とそれほどダイレクトに影響が出ない気がする。

とはいえ、季節によって調子が激変するのは確か。今の時期はその日、そして時刻によってどんどん変わっていくので気を遣うことは使う。

でも、やはりこの5月に入るかはいらないかぐらいの時期の状態か秋の入りたてぐらいの時期の皮が好きだ。梅雨真っ盛りになってしまうと困るし、夏もすごく苦手。冬も気温が低すぎる上に湿度が低いから大変だけれど、それでも調整しきれない湿度の時よりはいいなと思う。

野外舞台というとは私はめったにないので、あまり考えないけれど、野外だと、もっと天気に左右される。湿り気がある程度必要な小鼓に対して、かんかんに乾かすのが大皮、大鼓。そういえば、太鼓もあまりぼよんぼよん言うとなにがなんだかわからなくて合図が分からず、とっても困ったことがあったなあと今思い出した。

最近は梅雨前の爽やかな季節というのがなくなって、いつ始まったわからない梅雨のような季節が長く続き、その後急に真夏がやってきて酷暑というコースが続いている。今後もそうなのだろうなあと思うとお気に入りの季節がなくなってしまって寂しいなと思う。