江戸絵画の華

出光美術館で開催中の「江戸絵画の華」の後期に行ってきました。

絵画を見る限り、江戸って近代なんだな、特に江戸後期って近代なんだなということ。緻密でごりごり書き込んではっきりくっきりした絵画が多く展示されていました。二期のサブタイトルは「京都画壇と江戸琳派」でした。私が一番いいな、と思ったのは屏風の冒頭展示の「懸崖飛泉図屏風」これはすっきりしていて、はるか彼方に見える流れ落ちる滝をふっと見ると、そのまま滝の始まりから山の奥へ、視線と心がするすると導かれていく絵。とってもきれい。そうして、もう一つも屏風で「夏冬白鷺図屏風」。いい絵だな、面白いなと思う屏風でした。銀の世界ですが、銀もいいな。と思う屏風。そのほか上品でいいな、と思ったのは撫子に蜻蛉図の掛け軸、月下時鳥図。これも掛け軸。杜鵑がぴょーんと飛び立っている図は珍しいかなあ。私は酒井抱一の絵がとってもとーっても好きなのですが、抱一ブランド(なのかな)?で十二か月を順番に掛け軸にしたものがならんでいました。けれど、きれいだな、上品だなとは思うものの・・・。あ、ほかに小襖に白い睡蓮を書いた絵があって、それはちょっと素敵。と思いました。そんな感じで、緻密でぐいぐいくる絵もあれば、すっきりした絵もあり、美人画もあり動物の面白い絵もあり(どうぶつの絵も好きなんです)で分量もちょうどよく面白かったです。以前はふらりと言ってみることができましたが、今は予約制。予約の時間前に行くと並んで待つことになります。そうすると、人数がまとまって入ってしまうので結局見にくい。ずらした時間帯の人のほうが(30分枠の中ならがいつでも入っていい)、ばらけて入館できて、ゆったり見始めることができそうだなと思いました。