たんす

日曜日は少し寒い日。このところの高温からはがらっと週末は寒くなると予報が出ていた通り、午前中は寒いなと思うほど。このぐらいの日だと着物は袷が気持ちがいい。

最近古着で買った袷の総柄の小紋は紺色の地に薄く草花の模様が染められたもので、着ると保存していた時の匂いがうっすらする。こういうにおいを嫌う人もいるけれど、私はそれほど嫌いではない。嫌な臭いのときもあるけれど、これは、まあ、なんとなく「箪笥の匂い」みたいなそんな感じだ。子供のころ、他人の部屋に入った時や、他人の部屋の箪笥やクローゼットを開けると、あれ?と思うことあがあったけれど、ああいう感じに近い。知っているけれど、なんの匂いかわからないような。衣服の保存した匂い。埃と湿気でそういうにおいがつくものなのか、わからない。

子供のころ、父親や母、祖母の箪笥を開けるとする匂いが嫌いではなかった。みんなそれぞれ独特のにおいがする。人の部屋って感じがして、不思議な気分になるものだった。

最近、半襦袢を二枚作ってもらった。大ウソつきタイプで袖がついていない。袖はそれぞれ自分でちくちくつけることにした。この半襦袢は着やすいので、着物を着る時間が短縮されていい。袖を付け替える手間があるけれど、大したことはないし(適当になみ縫いするだけ)、家でさっと洗うことができる安心感が手放せない。気に入ってこれで三枚作ってもらった。「きじばとや」さんのものだ。大宮のお店で、気が付かなければ行くことがなかったと思うが、姉が探してきて、行ってみたら、襦袢がちょっと良くて、それで作ってみたら、気に入って、続けて二枚作ってもらった。着物を解いた布で袖と裾除けを付けて作ってくれるのが基本なのだけれど、もともと売っている着物も濃い色の着物が多くて、普段着が多い。袖は上に着る着物が薄い色であることが多い私にはあまり合わないので(また「きじばとや」さんの着物テイストとはちょっと違う種類のものが多い)、袖と裾除けはなしで作ってもらっている。着物と合えば、着物を解いた布での袖はかわいい!ので、いいなと思う。襦袢襦袢した布じゃない袖のほうがかわいいな。と思う。きじばとやさんの着物はちょっといいな、と思うものもあるのだけれど、裄が短いものが多い。でも、お店のテイストというのがあって、面白いなと思っていつも見ている。遠いからお店まで行けないのが残念。

夏用に、そのうち襟を夏用のものをつけなくてはいけないな、と思って確認したのだけれど、新品が一枚しかなく、また予備のものを買わなくては。と思う。きねやさんのセールでまた買おうかな。