身内回

今週の「何食べ」。テーマは「他人でも身内ってことはあるじゃない」だった、

シロさんは事務所を引き継ぎ。修せんせーと共同パートナーとなった。大先生からはもう身内だしということで信頼の引き継ぎ。

今回はケンジの家族とシロさんが顔合わせ。シロさんとケンジがどのぐらい一緒にいるのかはわからないけれど(10年ぐらい??)、もうこのまま一緒に生きていくのだろうとう間柄。ケンジのお母さんはそんなケンジの家族となったシロさんが、ケンジに万が一のことがあった場合、パートナーを他人として見送らなくてはいけないのは忍びない、と考えて、の、顔合わせ。ケンジの家は女ばかりの家(父親は出ていってあれしちゃってる)。一人っ子のシロさんの家とはまた違った女きょうだいがいて、捌けた家。ケンジは実家でシロさんのことはあけっぴろげに話しているので、お姉さんたち(なのかな)は実物シロさんに大盛り上がり。お母さんはシロさんを見定めるための食事会なので、ちょっと真剣な面持ち。ケンジのお相手がちゃんとした人でよかったね、お母ちゃん。と思いつつみる。

でも、事務所の大先生と同様、一度会って初めに顔を合わせれば「この人なら大丈夫」。そしてこれは長い付き合いになるなとわかる人のようで、決心して、そして安心して身内認定。そしてお姉さんたちも「これからは割り勘ねー」とまたちょくちょく家族で会おうよ、と「親しくなっとこうよ」という意味の言葉を残して帰っていきました。そうだよねえ。大人になってからもちょこちょこ関係を保っていくって大事。新しい身内ができたならば、その人とも顔を合わせておく方が、後々色々といいのだ。そして、そんなふうにちょこちょこ顔を合わせてもいいなと思える人が身内になったのはとってもラッキーなことだ。(お互いに)

 

大先生にしてもケンジの「お母ちゃん」にしても、人を見る目があって羨ましい。わたしは全然一眼あってもどんな人かわからないし、見誤ることが多い。もちろん、長く付き合うことになる人は、最初から自然に親しくなって違和感がないっていうのはあるけれど、最初に「この人いい人かな」と思って近寄ってみて、後から「あれ?」ってことは結構ある。身近にいても「なんとなくいいかな」と思っていても欠点が見えていなかったりして、実は・・・ってことはある。人の欠点って、初めからすっごく意地悪とか嫌な感じとかなければ、全然わからない。自分に対して困ったことを言ったりしたりし始めないとわからないところがある。あるいは他人に「あれ?」ってことしているところを見るとか、そういうことが起こらないと。「お母ちゃん」羨ましいよ。人間力が。

番組最後にケンジが、他人でも身内って、自分たちみんなそんなふうになれたらいいなって思うと言っていたけれど、そういうのあったらいいなと思う。実際、結婚というメジャーな間柄も他人が身内になるってことだ。まあがっちり法的に公的になっているのでジャンルがかなり違うといえば違うけれど、結婚によってたとえば子供の伴侶とか、親の伴侶とか、きょうだいの伴侶とか、他人がどんどん身内になっていくことも多い。(ジャンル違いなのは、気に入らなくても気が合わなくてもどうしようもなく身内ってことかな法的に)

結婚とかそういうのじゃなくても、たとえば大先生の事務所受け継ぎじゃないけれど、他人でも身内って関係は色々な種類であると思う。長年、たとえば20年30年の間柄で親しく付き合っていると、もう身内っていう感覚になったりする。他人でも。それがこっちが見誤っているのかもしれないけれど。わたしの場合は。

それにしてもですよ。上野のあのお店。コース料理の上に白焼は健啖家ですよ。みていて白焼だけでごちそうさまだな、とわたしは思いましたよ。あれだけでお腹いっぱいです。

あのお店かなー行ってみたいなー。

このドラマは出てくる女性が魅力的でいい。大先生、スーパーの謎のお姉さん、シロさんの買い物友達、事務所の秘書さん(はちょっと演技をしている女優さんに違和感を感じるけれど)、ケンジのお母ちゃん、美容室のオーナーの奥さん。大部分の人が働いて生きているのもいい。みんな強くてしっかりしていて優しい。

今回の料理では明太子ひじきに興味が持てた。ひじきって我が家ではごぼうとかにんじん、椎茸、油揚げなどと一緒に煮るのだけれど(あと大豆が入っていることもある)、シロさんひじきはとってもシンプル。明太子あじっていうのがあまり想像がつかない。どんなふうなのかな。

次回はお買い物仲間の家にケンジ参入。どんどんソーシャルになっていっている二人。いいなあ。いいなあ。あんなふうに二人っきりじゃなくて、外の世界に二人が染み渡っていくことができたら素敵だ。

それにしても人ってあってすぐにわかるは羨ましすぎるぞ。わからなさすぎるわたしは羨ましすぎて、「大せんせー!」とテレビの前で叫びました。心の中で。「そうなのー?」って。わたし全然分かりませんよ?