パートーナー色々

な、泣きそう・・・。「なに食べ」離婚回。

最後の国際ロマンス詐欺の夫の話をする女性の、子供が赤ん坊の時、夫が一人であやしに行ってくれたって話で、不覚にも落涙しそうになりました。そういうところだぞ。でも、そうだよね。一生覚えておける優しさがあって良かったよ。

大ピンチのときの支えは一生の恩、大ピンチの時一緒になってピンチを広げた恨みは一生だからなあ。そしてそれが相手の大ピンチだって気がついていないと・・・甘く見るなという回でした。

パートナーの関係を保つものはという話。以前から懸案の美容院オーナー夫婦、そしてシロさんの依頼人の国際ロマンス詐欺に夫があっている夫婦、シロさんの両親、そしてシロさんとケンジ。相手をずーっといい気になって傷つけていて関係が修復できなくなった美容院オーナー夫婦。根底に刻まれた信頼と感謝で相手を支えたロマンス詐欺被害者のパートナー、そしてシロさんの両親もやっぱりそっちかな。シロさんのお母さんはシロさんがゲイだとわかった時、おかしくなって、変なものに頼ってお金を献金しまくってしまっている。それを支えて踏ん張ったのはシロさんのお父さんだからな。二人は老人ホームへ入る決心をするという回でもあった。シロさんの両親はおそらく、なんとなくだけれども、結婚して子供ができて、まあ子供も普通に勉強も勝手にできてちゃんとした就職して。だから、なんとなく自然にこのまま息子が結婚して孫ができてというような未来を予定していたのだと思う。でも、息子はゲイだし、結婚はしないし、孫もできない。妻は変なところにお金を注ぎ込んじゃうし・・・と予定とはまた違う未来だったと思う。けれど、息子はいい子だし、良いパートナーに恵まれて幸せだし、夫婦の中は良いし、息子に生活費を援助してもらったとはいえ、自宅を売却して資産を作って老人ホームに入ることができるという、なかなかいい未来を迎えている。

どんな予定をなんとなく組んでいるかによるかもしれないけれど、みんななんとなく思っているような予定通りには行かないし、長い人生で思いもよらないことがある。登場したカップルたちはそれぞれの道を選んだ。

相手をずーっと傷つけてそのことを甘く見ていた美容室オーナーは修復不可能に。いい気になりすぎだ。「浮気ぐらいはいいだろう」とか。でも、そういう「いい気になる」のは誰だってありうる話だと思う。別に夫婦の話ではなくても。どうしようもないことをするとき「このぐらいはいいよね」って思っていることは多いのだと思う。このぐらいいいよね、は周りに対する甘えなんだけれども、それも限度と種類があるからなあ。そして個人対個人の場合、相手がどんな人かにもよるし。何より、やっぱりなんらかの愛情なり、自分が選んだという相手ならばケアは必要なのだ。細かく気を使うべきなのだと思う。それが負担だ、面倒だという相手はちょっと難しいぞ。それが面倒だ、いやだと思わない相手に出会うのが幸福なのかもしれない。

ハプニングや困難はあるものだけれど、それがどんなものなのか、それに対してどんな態度を取るか、そして支える愛情があるか、その愛情が尽きてしまわないようなケアがちゃんとあったかにもよるだろう。相手を甘く見て無礼を尽くすとダメなのは当然だと思う。

ということで、日頃から気を使い、玉ねぎでがっちり愛を示したケンジは今の所安泰。そしてシロさんの両親はなんだかんだ言って、ケンジに「シロさんをよろしく」と思っている。

つまり、夫婦というかカップル扱いは難しいえれど、人生のパートナーだとは思っているんだなと思う。それにしても、思い込んで突っ走るところがあるところはあの夫婦、似ているぞ。気が合っているってことだろう。なんとなく同じようなカルチャーなのだろう。と思う。

今回のお料理はエスニック。パクチーがものすっごく苦手なので、ううと思いながら見ました。そういうのも相性あるよね。