小村雪岱の挿絵は興味がなく、でも、デザインは素晴らしいなと思っている。
写真で見るより、絵は実物を見たほうが抜群にいい。
三井で開催中の小村雪岱スタイルを先週見てきました。
小村雪岱。人物画に幼い頃から興味がない私。美人画のほうはそれほど興味がなかったのですが、実際に絵を見ると、私がなぜこの人の絵が好きかといえば、清潔感、清潔感のある空間表現なんだな、と思い出させてくれる絵でした。
でも、美人画じゃないジャンルのほうが好き。
最初は本装丁でいいな、と思った作家です。
誰が袖みたいに、持ち主が居ない絵のほうがやっぱり好きだな思います。あるいは街、家並みだけなど。人が書いてあっても、ちょっと離れていたり、一部しか出ていなかったり。人の形でも人でなかったり。といったほうが惹かれます。そして色合わせ、これがすごく好き。
掛け軸もたくさん出ていました。これは人物も多かったですが良かったです。表装がまた素晴らしい。こんなかわいい表装あるんだと思う表装でした。小村雪岱の美人画らしい表装。
装丁も人気のあるジャンルで、色々と並んでいました。全部かわいい!
草花、小鳥、小さな虫。雅楽を舞う人。真似して私物を飾っちゃおうと思いました。
私物といえば。道具類も色々あって、どれも見事で見ていて楽しかったです。木彫ですごいのが出ていて、それもすごく好き。あんなのを家においている人たちがかつて居たのだなあと思います。美しい生活を当たり前に送っていた人たちってどんな感じなのだろうと思います。