装丁

若い頃。

ルリユールをしていた。買った本を一度ばらばらにして、表紙やらなにやらつけ直すというものだ。皮や紙を選んで表紙にする。表紙はゴートの皮を使うことが多かった。皮をくり抜いてはめ込んでとモザイクをしたりするのが好きだった。

昔の本は糸で閉じているので、外しやすい。今のボンドで固めるタイプは修復も難しいし、外すのも難しい。あと楽しくない。

本を買うとそんなところを見ることがある。

ルリユールで一度すべてバララバラにして組み立て直す。ルリユール好きだったな。大変だし、もう色々とものを家に置きたくないのでやめたけれど。手元の本を想定しなおすというのをよく授業で習っているときはした。今でも時々、素敵な装丁を見ると「なるほど」と思う。布装丁も好きで、触り心地がいいなと思う。箱入りはどうしたってどんな箱でもちょっと上な感じがするし、和綴じの本も独特の雰囲気があっていい。