鳥観図

4月の急に気温があがった日。朝はまだ寒くて、出かけるときは春用のコートを着ていても、薄着しすぎたかなと思うほどだったけれど、昼を過ぎると気温はぐんぐん上昇。とにかく暑い日だった。

寒い日が前日終わったお天気の4月の上旬の週末。

家族と一緒に東京スカイツリーに上りに行った。

スカイツリーは巨大なので、割合近くに来れば大きく見えて、眺めることはしていたけれど、中を上ったことはなかった。一度登ってみようということになり、家族で出かけた。

展望デッキの上に、さらに追加料金で登れる天空のなんとかというところがあるので、そこまで登るセット券を買う。すさまじい高さなのに、エレベーターで10秒ほどで最初の展望デッキに到着する。

もちろん遮るものなど何もないので、東京をずっと見まわすことができる。とにかく高いところってすごい。と言い合う。普通の高いところとは次元が違うのと、見えるものがまた、あれこれあって面白い。皇居はあっち、後楽園はあれ、国技館はそことランドマークもきれいに見えるし、隅田川、荒川に挟まれたところなので、区切りがはっきりしていて目安をつけやすい。改めて隅田川にかかる橋の多さに驚く。

遠く東京湾のほうや埼玉のほう、千葉のほうと見渡すと、東京ってものすごくビルまたビルが続いているのだなあと思う。鳥観図の地図をそのまま見ているような風景が広がっていて、電車(地下鉄)などに乗っていると今一つ感覚として間違った位置を覚えていたりするのだけれど、それが修正される感じも面白い。東京駅はあっち、銀座はここ。など。

もう一段上の天空なんとかはさらに高く、小さい範囲ではあるけれどぐるりとまわると本当に四方八方を見放題に見られる。春のもやなのか、遠く向こうがかすんでいたけれど、もっと季節が違えばさらに遠くを見ることができるのだろうか。

家族の体力もあるので、天空のなんとかを見た後、久しぶりの浅草という家族(私は浅草自体来たことがなかったと思う)と昼食を食べて帰った。

思ったより、東京を何も遮ることなく見渡せる、ということが面白かった。