新茶の季節

5月第二週が終わった。

夏も近づく八十八夜で覚えた八十八夜のころはもう過ぎたけれど、松江の彩雲堂のお饅頭をもらった。そのお饅頭の名前が八十八夜。茶の文字をてっぺんに焼き印押して、中には茶餡。

家の桔梗はだいぶ高くなった。毎年とても背が高くなってしまう。今年は花が咲いたら種を作らずちゃんと切らなければ。と思う。

梔子のつぼみもだいぶ大きくなってきた。六月ごろには咲くだろうか。こちらは咲いたら実にしてみようと思っている。

新茶販売のお知らせがあちこちから届く。そんな季節なのだなと思う。ちょっと高いけれど、ついつい買ってしまうのは、季節が感じられるし、この季節ならではの味があるから。

新茶ではないけれど、たまに奮発して好きな銘柄のお茶を買う。日本茶と紅茶。特に好きなものがあって、たまに奮発。お茶は古くなるとおいしくなくなるから一気に使ってしまう。そうするとまたずっと普段使いのお茶を飲む。お茶やに限らないけれど、おいしいものを買うと、後戻りするのが大変だ。普段からあまり高いものをどんどん飲んでしまうわけにはいかない。けれど、やっぱりおいしいものを飲むと「ああやっぱりおいしいな」と思う。

少し前に家のものを整理していて、使っていない布巾をいい加減使わなければといろいろと出したことがあった。その時一保堂の布巾を何枚か見つけた。今使い始めている。なかなかいいものをくれたなと思う。一保堂では嘉木のバランスが好きで、おいしいお茶が買いたいときに買う。たまにしか買わないのだけれど、年末などにお茶をまとめて買ったときに、おそらくもらっていた布巾だと思う。

普段用のお茶を買っているのはもう少しリーズナブルなお茶のお店。そのお茶のお店でも八十八夜という銘柄のお茶が出る。せっかく新茶の季節だから買おうかなと思っている。