薬味はお好き

7月になりました。

あまりにあっさり終わった梅雨。その後の猛暑でぐったりしていましたが、ここ数日は朝晩は涼しい日が続き、昔の夏みたいだなと思っていました。

そんな幸せもそろそろ終わりそう。六月から30度越えなんて、本当に温暖化はすごいなあと毎年思います。

桔梗は花盛り。次々に咲いて、大好きな紫の花をたくさん見せてくれます。ベランダからあまり世話をしていないから、びよーんと伸びてしまいました。でも、それがかえって、家に帰ってくるとき、門の前から桔梗の花が見えてうれしいなと思う状態になっています。

甘いものが大好きでたくさん食べていたのだけれど、最近、甘いものがつらいという瞬間があって驚いています。おなかが空いても、甘いものはちょっとという感覚が訪れるとは思ってもみなかった。と思っていますが、とにかく、そいういう感覚は大切にしなければ。

食の好みといえば。

子供のころ、薬味というのがそれほどありがたいものではなく、なくてもいいなあとずっと思っていました。もともと食べ物に対して警戒心が強いというか、どんな食感かわからないものを避けるとことがあって、特にもともとの正体がわからないものを怖がって食べたくないと思う子供でした。子供が見ると、薬味というのはちょこっと乗っかっていて、もともとの正体がわかりにくいところがあります。そこで、どうしても、薬味に対してはあまりいい感覚がなかったのかもしれません。

ピンクのショウガなんていうのも、「なぜピンク。」と思って怖がっていました。

最近、そのピンクのショウガが乗っかっているのを食べて「甘酸っぱくておいしいな」と思うようになっています。もう大人なので正体がわかっているものばかりというのもありますが、例えば今まで使わずに放っておいたお蕎麦のつゆのわきに置いてある小口切りのネギだとかそういったものも、ちょっと使ってみるかなと思って使ったりしています。

もともとあまり味付けを変えないで食べるのが好きなのかもしれません。豆腐のひややっこも、別に薬味がなくてもよくて、しょうゆもかけないで食べるタイプ。うーんそれでは冷ややっこではなく切った豆腐だな。と思いますが。

母は薬味をたくさん使う人で、今も冷ややっこには三種類ぐらい薬味がいつも乗っかっています。今は私も薬味を積極的に食べる気になっています。薬味の味で食べることができるので、しょうゆは相変わらずかけません。かけてもかけなくてもおいしいと思います。

お蕎麦も、例えば、ざるぞばは蕎麦とつゆがあればいい。というタイプなのですが、最近は少しずつ、ちょこっと添えてある薬味を使ってみたりしています。

こういうちょこっと味を加えたり、ちょっと乗っけたりを前からいいなとは思っていたものの、自分で試し始めたのはそういったことで最近の事。自分で食べ始めると以前より薬味に興味が出てきました。以前はあるなと思っても、関係ないもののような気がしていたのですが、最近は「ちょっと試してみるかなあ」と思う対象です。

薬味があれば、しょうゆや塩で味付けしなくても、その味で食べられるところもあるので、案外便利だなとも思っています。