レターセット

レターセットはあるお店の物を愛用している。

最初はそのお店で購入していたのだけれど、ここ1年ぐらい、魔殿伊勢丹で取り扱いしているのを発見してから新宿でも買えるのね、と魔殿で買っている。ちなみに、なぜ、伊勢丹新宿店を「魔殿」と呼ぶかというと、十五年ぐらい前までは行くと必ず買い物してしまう、そして、なんだか近くにいると必ず行ってしまうところだったので、そのころ「魔殿」と呼んでいたのであった。しかしその後なんだかよくわからない品ぞろえ、何度かわからないぐらいの店内レイアウトチェンジを繰り返し、ほんとになんだかわからなくなり、すでに魔殿ではなくなっている。が、魔殿の呼び名だけが私とその周辺に残っているのであった。以上魔殿について。

で、昨日は表参道から、新宿三丁目をまわったのであった。そしてレターセット購入。

使い果たしてほかのレターセットを使って手紙を出していたのだけれど、やっぱりこのレターセットがいい。と二セット購入した。これでしばらくはもちそう。

行きかえり、電車の中で山田風太郎の「風眼抄」を読む。なんだこれ、と思いつつ読む。

一番なんだこれ、と思ったのは女の歯磨きチューブの使い方。「女は」って書いてるけど、えー、もしかして三万人ぐらいの女の寝起きに十万回ぐらい立ち会ったのかしら。と思う。変な人だよ。でも、こういう個人の偏見とか思い込みとかも個人の思いだもんね。そんなおじさんのつぶやきの塊、風眼抄。なんだこれと思いつつ読み進んでいる。ま、「昔の味はおいしい」について「若いころ(子供のころとか)食べたんだからうまいんだろ」という話は「確かに」と思う。そんなちょっと「確かに」と思ったりするところもある。

帰宅してさっそく手紙を書き始める。