新年

あっというまに元日。

夜明け前に起きて日が登ってくると東の空を見る。

毎年終日運転をしている電車をあてにして、人が一晩中通るものだったが、流石に去年は静かな大晦日夜、元旦(つまりは朝)だった。今年の元旦は去年よりも少し人の気配がする。

あっという間にお正月の朝を迎えた。明け方、日が昇り始めたなと思ったらあっという間に朝になるのに似ている。と思う。このところ、日の出時間もぐっと遅くなり、毎日夜明け前に起床しているのだ。

年末。坂道分厚い氷事件により転倒して、かなり調子の悪い日々を送った。もうだめかも・・・・。と横になる日々。広範囲で打ってしまったらしくおそらく広く炎症が起こっていたのであろう。ぐったり。

といった厄払いにも程があるという年末を超えて新年。まだ「いたたたた・・。」といいつつゆっくり動いている。

そこで今年の抱負。「筋肉をつける」である。お尻の筋肉がげっそり落ちていたため、ダイレクトに体の中に衝撃が伝わってしまったに違いない。これは筋肉を分厚くつけていればきっと避けられた事態なのだ。と思ったので、下半身に筋肉、それもころんだときに衝撃を受けないような筋肉をつけたい。と決心しております。

ほんと。子供の頃はスケートで転んでも別になんともなかったのに、あの一撃の尻もちでこんなことになるとは。我が身の衰えに恐怖を感じつつ、筋肉の必要性を痛感。新年に欲しいものは筋肉となった。

 

とうのはおいておいて。

 

新年朝。お雑煮を食べる前に時間があったので、「紫式部日記絵詞」を見る。蜂須賀家本を写真に撮った大判の本だ。本当は新年一冊目は信貴山縁起絵巻と思っていたのだけれど、本棚に見当たらない。おかしいな。あるとばっかり思っていたのに。ほんとに手に入れてなかったかなあ。

とにかく紫式部日記絵詞を見る。めでたい産養で始まる絵巻。だいぶ剥落してしまっている部分があって残念だ。いったい公達はもともとどんな色の服装をしていたのであろう。大型本だけれど詞書のところも結構文字が薄れていたりして読むのの時間がかかる。これなにかなー・・・「よ」・・「り」?「り」かな?「り」なのか?とかそんな具合。とはいえ写真に撮っておいてもらって大変うれしい。ありがとう知らない人よ(企画と実行した人よ)。

挨拶をし、お屠蘇を飲み、お雑煮を食べ、お節を出す。という一連のことがあり、これでいつもはお参りへ行くのだが、我が家は世間ほど勇気が無いので、今年もやっぱり人混みは避けることにする。きっと神様もご存知だと思う。ので、なんとか許してもらう。それに、家に神様を迎えるために年末掃除を(まあ程度はあるにしても)して、松を飾って、鏡餅をだしているのだから。とにかくなんとか事情を心の中で説明。

(我が家は体の弱いものの集団です・・とか)