お茶

最近叔父が亡くなった。

私は交流がなかったので(そもそもすべての交流がない)、叔父については子供の頃の記憶しかない。美術に詳しく、そちら方面の研究者として晩年は生活したのは知っている。出版物の仕事など色々していたらしい。茶道関連の研究員にもなっていたはずだ。自分の主著の本も少しだけ出ていて、たまにAmazonで見ては「もうちょっといっぱい感想が出ないかな。」と思ったりしていた。

亡くなった知らせを聞いて、久しぶりにAmazonや感想サイトで叔父の著書を見て、少しだけ感想が増えていたので「ちょっと増えたね」と思ったりした。

お葬式での写真を見ると、まだ覚えている顔の面影があったし、笑顔でなかなかいい、かっこいいい写真であった。そもそも親戚はある程度きれいというか、いい感じの顔が多いのだ。その点でいうと私は突然変異なのだろうかとも思う。私みたいに崩れてるタイプ、他にいないからなあ。みんな結構小綺麗なタイプなのだ。若い頃も年をとっても。まあ、そんなこともあって子供の頃から外れものというか、なんだか周りもちょっと・・・みたいな感じがあったのかもしれない。

茶道には縁がないので、よくはわからないがそんな大変なジャンルで仕事になるなんて、すごいな。と素直に思う。お茶だけでなく美術ジャンルでも、もっといっぱい本が出せてたら私も読めたのになあなんて思う。最後に出した本は家に送ってもらっているのであるけれど。あとは共著だったり、参加して編集したりしているもので表に名前が出ているものは少ないのだ。

まあ、読んでも専門的なことが書いてあるものはさっぱりだろうなあと思う。

つい最近も稽古で使った部屋が茶道の稽古でも使う場所だったこともあってか、床の間に一行書があったのだけれど、ぜーんぜん読めなくて、「これなんて書いてあるのかなあ」なんて見ていたら先生が「読めますか」と聞いてきて「すみません読めません」と答えたばっかり。そして教えてもらったのに、覚えてないという・・・。