姉が上野の博物館でしている宝石展へ行こうというので一緒に行く。

石の不思議さを思う。我々生き物と普通に言っているものも、もともとは地球ができるときはいなかったもの。地球ができるとき、それは宇宙で物質が寄り集まり、かたまり、星になり、化学変化の後、命となるものができたのだという。その単純な命ができる前、地球が大きな塊になる前。宇宙にあったという物質だった時。その時から考えると、私たちも宇宙の物質、星の材料からできているのかなあと思う。

そんなことを考えながら、様々に変化した石、宝石、貴石だけでなく、カラーストーンと呼ばれるようなものたちを見る。展覧会の最後のほうの本当の宝石、宝飾類は素晴らしいものだけれど、面白いのは石の様々だなと思った。

条件によりさまざまに変化して出来上がる鉱物たち。ほんの隣にある石とは違うだけで、宝石と呼ばれるようになる石。それぞれはとてもきれいだ。でも、やっぱり面白いなと思うほうが強い。本当にこんなにいろいろと分類されているということは、それぞれやっぱり違うのだなあなんて思う。たくさん名前がありすぎて覚えきれなかったけれど。物質、並び方、その混ざり具合でさまざまに変化するのが面白いのだろう。偶然が作り出し、人間が美しいと思ったことで、それは宝石と呼ばれるようになった。自然が作り出すので同じものがないというのも面白さだろう。

久しぶりの上野。駅が変わっていてとても驚いた。

不忍池にはゆりかもめ。黒い顔になって人なれして杭の上にとまっていた。

ぶらぶら歩いて偶然戸が開いて「どうぞ」と呼びこまれたお店でお昼を食べて、散歩をして岩崎邸を見学。久しぶりに行くけれど、ちょっとしたお庭があって、お庭の中を散歩するほどではないけれど、屋敷の壁紙を見たり、暖炉を見たり、天井をみたりするのは面白い。和邸のほうの絵が薄くなっているので、「よくわからないなあ」と行くたびに思う。