意外なときめき吹きガラス

ほとんど興味がない分野だったのだけれど、行ってみたら、すごくときめきました。サントリー美術館「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」。一世紀の古いガラスから、現代の作家の作品まで。興味のないジャンルだったので、行くかどうか迷ったのですが、時間がちょうど空いたので、行けるときに行きたいと行ってみました。

行ってみたら、自分の興味のないジャンルでも、すごくときめきました。ガラスっていい素材なんだな。と思いました。光がとおるところ、形を変化させられるところ。そんな特質を利用して、美しい器を昔から作りまくっている人類。

見に行ってみて、特に最後のほうの氷カップ、アイスクリームカップがかわいくてときめきました。ちょっと懐かしいような色合い。

反対にグラス類にはそれほどときめきを感じず、まあ、いいものだねぐらいの感じでした。鉢みたいなものだとか、つぼみたいなもののほうが見ていて面白いです。

発掘された元の色が隠れてしまっている小さい小さい入れ物だとかもはっとする形の良さがあったり、大昔の不思議な色合いの入れ物だとか。美しい入れ物が出来上がって、大昔の人もうれしかったろうなあと思いました。今の人が見てもうれしい。

特に興味がないジャンルでも、他人がセレクトした美しいものたちを見ていると「おーなるほど」と思うもので、すごく楽しかったです。きれいなものが見られて幸せ。

技法の解説などもところどころで差しはさまれていて、そこも知りたがりの気持ちが満たされてよかったです。ガラス作品は写真で見ると興味がわかないものも、実際見ると「ほー!」と思う美しさがあるな。と思います。

ところどころ写真を撮ってよい展示があります。が、なんだか美術館で写真を撮るのって背徳感があるというか・・・なんというか。落ち着かない気分になるもの。やっぱりできない・・・と思いつつみました。ま、写真があまり上手じゃないし、もともと普段から「おー!」と思うものを見たときも「写真を撮らねば!」と思わないほうなので、いいか。と思って会場を後にしました。これは素敵だ!とものすごく思うものは写真をとっていい作品じゃなかったですしね。