タイミング

ベランダ脇にある机の前に座っていると、時々「何の声?」という鳥の鳴き声がする。そういえば、鳥の鳴き声というのは、テレビを見ていても結構テレビから聞こえてくる。インタビューだとか、ドラマだとか、野外の映像などでも。

それはいいとして。鳥の声がこっちを向いていると「来るかな?」と思ってじっと待ってしまう。けれど、こちらがじっと息をつめて待ってしまうと来なかったりする。

それに、鳥たちも、違う種類や違う個体が周りにいると、順番を待つようなところがあって、一遍にはあまり来ない。自分より少しでも大きいものがいると、来なかったりする。着ていても、なんだか時間制限のような、タイマーのようなものがあって、ある一定の時間がくると「そろそろ」という気分になるのか去っていく。あるいは、なんとなくほかの鳥が来る気配がすると去っていく。

鳥たりが行ってしまって、雨の音ばかりになってしまった。

雨の日は人も静かでいい。道を歩く人も雨の日は無口だ。スマホから音楽を流しながら歩く人もいない。