何たべ

人物の顔が苦手で、とても面白いよと聞いていたのに読めなかった「よしながふみ」さんの漫画、「きのう何食べた」のドラマも「大奥」もすごく良かったので、ストーリや考え方が面白いし、なかなかだと思っていたのだけれど、やっぱりちょっと怖い。と作品は読んでいなかった。インタビュー集を最近読んで、なんとしっかりしたクレバーな人なのだと感心してして、次に対談集を読んでいる。インタビュー集は本人が読んだ漫画の話が多くて少し私は物足りなかった(漫画作品自体にそれほど興味がなかったからかも)けれど、彼女が読んだ漫画のある程度は私も子供の頃読んでいたので、あの作品かと思って楽しかった。

「きのう何たべた」についてはドラマ化されたことで、肉体を通して優れた俳優が演じることについて、絵では表現できない表現ができることについて書かれていて、面白い。彼女の解像度の高い鑑賞の仕方も素晴らしい。

「きのう何たべた」のドラマはシーズン2が始まった。シロさんがケンジのコレステロール値と体重と戦う第一回。食事シーンを見ていてそうは言ってもケンジのお茶碗ちっちゃいな。と思う。人が大きいの?

私はお茶碗をあまり使わないので、自分と比べてではないけれど、私の周りの人と比べてあんなものなのかな?と思う。コレステロールについては、ほんと、ケンジ、頑張ろうよ。私も頑張る。若い頃はコレステロール値がヘンテコなことになるなんて、どんな無茶な状態でもなかったのに、今はコレステロールが若干あれな感じになっている。気をつけよう。

ドラマは見ていて繊細なカップルだな、と前のシーズンも思っていたけれども、今回もそだなあと思う。

シーズン2の第一回、シロさんの食卓を預かる身の謝罪にケンジが引いてて面白かったです。あの話は人々のお互いの気持ちとその表明、表現についての物語なので、お話が繊細なのだ。そこが好きだなと思う。