友達になるとき

最近、NHKで放送している「作りたい女と食べたい女」をみている。

ネットでなんとなくマンガがあるらしいことは知っていたけれど、詳しくは知らなかった。興味を持てる話かどうかわからなかったので、一部で話題になっているらしとは思っていたけれど、ノーマークだった。

ドラマも見る気はなかったのだけれど、何かテレビがみたいなと思ったとき、放送しているのを見つけて、ではちょっとみてみるかな、と途中から見始めた。

途中といっても、二人が初めてご飯を一緒に食べませんか?と言い始める頃だ。

みていて、あ、これは、馬の合う二人が仲良くなっていく話だな。と思う。話は料理やお菓子作りが大好きな女性といっぱい食べたい女性の話だ。料理が好きな女性は作るのが好きなので色々作りたい。が、食べ物なのでいっぺんに色々作ると食べきれないので作れない。という気持ちでもどかしく思っている。よくわかるその気持ち。料理がっていうわけではないが、何か作るのが趣味だったり好きだったりすると、あれこれ作りたい。が、どんどん作品ができてしまったりして、使い道がないと困る。というのはものつくりの趣味でよくあることなのだ。

そして食べたい女性は平均より食欲がある女性。女性だから、家でも外でも食事はちょっぴりにされがち。一人暮らしを手に入れて、思いっきり食べる自由も手に入れた女性だ。料理が好きな女性がどうやってこの女性を見つけたか、は、みていないのでわからないけれど、とにかくそんなきっかけで、二人は食事やお菓子を一緒に食べることになる。

食欲と料理欲だけでなく、話してみると馬が合う。だから、どんどん仲良くなっていく。二人は友情が始まる時のあの一番楽しい、あれもしたいこれもしたいと一緒にわーっと過ごす時期を今過ごしているところだ。こういう時期はちょっと恋に似ている。友情の始まりは恋に似ているな。と思っている。子供の頃もそうではなかっただろうか。毎日毎日あっても飽きない、しょっちゅう会って、なんだか覚えていないけれど一緒に過ごすということがなかっただろうか。そういうのってあるなあと思ってみていたら、今日見た話では、「これは恋愛感情では?」と料理好き女性が思い始めるという話だった。どうかなあ。その辺りは。恋愛感情というのも色々あると思う。本人がそう思うならそうであろうし、そうでないならばそうでないだろう。性的な接触が必須というわけでもなかろう。人によっては「必須である」と定義している人もいるし、そうでない人もいる。

そして、恋愛かどうかはっきりしなくてはいけないわけでもなかろう。と思う。

とはいえ、この話がどういう方向に進むのかは不明。どうなるのかな。

二人とも、友情についてはなんというか気遣いや注意深く育てていく姿勢などは一致しているようだ。そういう感じも二人は似ている。食べたい女の女性は言葉は少ないが正直な人だ。その場を取り繕うことはないが、思いやりがあり優しい人でもある。その場で一度考えているから実行に移す人のような描写が多い。ある程度自分の裁量でできる仕事につき、自分のペースで暮らしている。この間の回では実家に帰らない理由として、実家では男女でなんだかよくわからない差をつけらてきた経緯を話し、激しい怒りはないものの、なんだかなあ。。。の気持ちがあり、帰らなくていいか、と帰らない選択をしているような話だった。確かに。男女のよくわからない差あるな。家によるけれど、自然となんとなく、男女で男の子はそれほどあれこれ言われないとか、手伝えとか、選択炊事、身の回りのことなど、女の子は当然のように、どちらかというと強制的に言われるが、男の子は言われない傾向にあった。今はどうなっているかわからないけれど。私もキレ気味に色々言われたのを思い出して、思い出し立腹。小学校2年生ぐらいの時、いきなり母親に「親に下着を洗わせるとは何事だ」と怒鳴られたことがあったっけ。ポカーンですよ。そして弟は絶対そんなこと言われないもんね。いや、うちの親は急にそういうことがある人ではあったんだけれども、料理だとかなんだとか、そういうの、できたほうがいいのは男女関係ないと思うんだなあ。料理が男だけ一品多いとか不出来なものは女の子と母親とか、あるあるだな!と思いつつ、なんというかうら悲しいというか、女性の立場よ。と思う。そういうのだんだんなくなっている。と信じたいが。母親が料理して、失敗した形のを自分のにするのはなんとなく自分が失敗したからっていうのがあると思う。私が自分がやっていても形が壊れちゃったのは自分のかなあと思うし。まあそれも当然じゃないんだろうけれど。でも女の子も一緒の身分にさせられてるのはどうか。と思うよ。扱いが違う。

うちはそんなことないよ!という家が多いといいな。

このドラマがどんな方向に、どのぐらい進むのかわからないけれど、今のところ楽しく見ている。仲良しが楽しくすごしているのはみていてホッとする。