読む読まない

100分de名著が好きで録画できたら見ている。

今放送中なのが「戦争は女の顔をしていない」。こういう「題名は聞いたことあるんだけれど。」という読まず嫌いだったり、優先順位が私にとって低い有名な本を紹介してくれて、内容を教えてくれる番組。この前の「老い」なんかもそう。ボーヴォワールなんて名前は超がつくほど有名で著書も有名だけれど一切読んだことありません。番組で「そういう内容だったのか!」と思って面白かった。

最近読み終わった本は「語りだす奈良」。奈良が好きなので、奈良についての本かなと思って読み始めたら、そうでもなくて。奈良博物館の仏教美術関連の職員でもある人(あった人)のエッセイ。新聞連載だったようで、その時の展覧会にからめて一般の人に語りかけるような内容。いい人なんだなあという著者の人柄に惹かれるような内容だけれど、読み始めは「読み続けるかどうかどうしようかな」とも思った本。というのも、奈良関係の仏教者についての紹介など書いてあるけれど、ちらっと書いてあるだけで、どういう人だったか、どんなことをした人かということが簡単に紹介されているのみ。短いので仕方がないのだと思うけれど。そこから何を感じたか、の方に重点が置かれている。読んでいるうちに、そうだなあ、やっぱり思いやりは忘れてしまってはいけないなだとか、悲しんでいる人や弱っている人、自分を含めてそういう場合は助けが必要だだとか、考えさせられたのでその気持で最後まで読んだ本。

奈良ゆかり話なので奈良について親しみが湧く本ではある。とはいえ、それほど奈良じゃない本。どちらかというと著者の人柄に感動する本かなあ。

談山神社の能が出てきて「おお!おお先生!」と思いました。談山神社大好き。いいとことです。お破裂山!