春から初夏へ

現在4月の下旬に差し掛かろうとしているところだ。

躑躅が一気に咲いて、タンポポが急いで綿になり始め、蝶も飛んでいる。アゲハ蝶も急いで羽化したものがふわふわと小さめの羽で飛んでいる。春の蝶はどこか頼りなげだ。

桔梗はぐんぐん伸びている。伸びすぎじゃないか?とも思う。同じような条件なのに、高いもの低いもの、先に芽が出てくるものとだいぶ遅れて芽が出てくるものとあって並んでいると不思議に思う。種をまくときも、なんというか、元気なものとそうでないものがある。芽が同じように出てきても、やたらと大きく太く育つものもあれば、いつまでもよわよわとしているものもある。決して周りの条件とも言い難く、へんてこなところに芽が出てしまっても、ものすごく元気に育つものも結構ある。逆に変なところ、条件の悪いところで芽が出たもののほうが、元気だったりする。そんなところで芽をだせるぐらだから種の段階で丈夫なのだろうと思うけれど、あの小さな種の中でそんな風に違いができているのだろうかとも思う。

こぼれ種から芽がでたものはよく育つ。なんて、なんとなくそう思っている。

蟻が運んできたすみれは一つの鉢にたくさん生えそろって可愛らしい爽やかな花を咲かせている。案外見ごたえがある。こんな風に勝手に生えてきたものを育てているので、手間はそれほどかからない。