実のところをちょっきん

桔梗の実のところを全部切った。

ほうっておけば種ができるのだけれど、種はいらないのだ。あっても困る。

桔梗は宿根草で毎年出てくる。種をまかなくても来年も楽しめるので、種はまかないのだ。

それにものすごーくたくさん種が取れてしまう。もう全部まいていたらすぐに桔梗だらけになってしまう。そうでなくても根っこでも結構増える。さすが野草。

そこでてっぺんのところを全部切った。ほったらかしにしていると、ひょろーんとどんどん背が高くなる桔梗。ちょっと切った方が根っこに栄養が行くかなあと思って。それにこれ以上実を成熟させない方がやっぱり根っこが元気になるかなあと。

秋草の桔梗だけれど、毎年夏に咲ききってしまう。

花の時期が長いから、夏から今までずっと咲いていて、花の数は減っていくけれど、待っているとつぼみがあとからあとから出てくる。もう終わりかな、と思っていたけれど、しばらくしたらまた、あそこにも、ここにもとつぼみを発見した。まだまだ咲く気らしい。

実をちょっきんとたくさん切ったから、また少し元気に花を咲かせてくれるかな。

今年の桔梗シーズンももう少ししたら完全に終わるだろう。そうなるとまた、何もないところへ水をやる毎日となる。今年は土を変えて鉢も変えるつもり。

そんなことをする冬のことを考える季節になったなあと思う。

8月が終わってもう9月になる。カレンダーは薄くなってしまっている。まだまだ暑いから年の半ばのような気がしていて、まだまだ今年がたくさん残っているような気がしているけれど、あと4か月、カレンダーもあと4枚。