また

「日本美術にみるきもの」という本を買って読んでいます。ちょっとがっかり。絵の中の服装を中心に解説してくれる本かなと思って期待していたのだけれど、違いました。何が書いてあるという大まかな説明に付随程度に何色の着物を着ている人がいる、とかこの女は裾模様の着物を着ているぐらいの感じで書いてあるぐらい。服装の意味や、その時代と服装といった観点があるのかな、と期待していたので、思い違いでした。ざっとした絵の説明や絵がどの物語の物だとか、そういったことが書いてある本でした。絵巻だの、描かれている絵の元の話や筋は知っているので、内容を知ってたら買わない本だなあ。と思います。アマゾンで買ってしまった。何が描いてあるかわからないといひとは買うとそうか、と思うかも。でも、その説明を読まなければばわからなかった、というものがない。説明がプラス情報にならないように思われます。

これだと、「きもの」や服装を語った本だと題名や帯につけるのはどうかなあ。

絵に出てくる人や動物がどんな人(登場動物)なのか、を服装からひもとくのかな、と思っていたので。あるいは描かれている服装について、あれこれ解説がつくのかな、と思っていたので。例えば、当時の服装について、これはこうだから、と説明するとか。でも本の中で着ているものを中心に語っているところがない。「**色の着物を着ている人は餅をつている」みたいな感じで語られるのみ。見ればわかる・・・。もし、わからないとしても、だから何という説明がないのだ。まあ、当時も餅はついてたんだなとはわかるけれど。

描かれているものを示すのみ、とうのであれば、もっとあれこれ書いてあってもよさそうなものだけれど、どうもそういうものはない。絵をもっと深く理解したいと思って買ったのでがっかり。

見てわからないものはけっこうあるのになあ。

でもカラー写真はきれいなので、きれいな絵を見て楽しむことはできます。

もしかして、著者の得意な話、それほどでみない話(や絵)というのがあるのかもしれません。源氏物語だと急に語り始めるところをみると、源氏を研究したってことなのかもしれない。

また無駄をしてしまった。とほほ。