くれない

今日も暑くなりそう

さて、以前に六本木にあった(ヒルズに移動する前)AWAIでお会いしたことがある紅子さんが、今、YouTubeをしていて、ネットで着物を販売している。紅子さんはクールな美人なので、プロデュースしている着物や小物は独特のセンスのクールで強く冴えた色が多い。

私はもともとぼんやりした顔で、地味系なので、あまりこういったクールな色は合わない。それに、ネットでは顔に合うか合わないかわからないので、小物や襦袢ぐらいしか買ったことがなかった。

でも、紅子さんプロデュースの着物はちょっと色使いが変わっているし、凝っていて、面白く、紅子さんにとっても似合っている。そして、スーツ系の着物ともまた違う色が結構あって、現代的なおしゃれなセンスがあって、面白いなといつも思っている。ああいうのが似合うタイプなら、全部欲しくなるので、ジャストで似合うタイプじゃなくて、助かっている?

今紅子さんは鎌倉でプロデュースをしながら暮らしているようで、さすが・・・。そして今回、鎌倉からサンプル生地をもって、東京でプレビューをするという。実際どんなものか見てみたいと思って出かけた。

土曜日。会場は外苑前近くのITONOSAKI Plus。糸の先かあ。いい名前。

行ってみてよかったな、と思うのは、やっぱり写真では質感まではなかなかつかめないとわかったから。写真で見ていた帯なども、実際に見たら、意外な印象を持った。

着物のサンプル生地もあったので、いろいろ顔にあててみた。当ててみると、「これはちょっと自分には合わないかも」と思っていたものが合ったり、「これならいけそうかな」と思ったものが、意外に「合わないわけでもないけれど、ぜひというほどでもないか・・・。」と思ったり。

今回、どんなものがサンプルとして出るかわからなかったのですが、今まで写真で見たことがあるものと、洗える着物生地がいろいろ出ていました。ラッキー。

洗える着物問題は、やっぱりみんな気になると思うのです。ポリエステルという選択肢もあって、便利だと思うし、染めの着物をどうしても着なくてはいけない、とか付け下げが必要だとか、用途がある場合は、「あり」と私は思ってます。どろどろになるとわかっている場合とか。手触りは悪いし、とは思うけれど。紋付の色無地か江戸小紋をどうしてもどろどろ会場に着ていかなければいけない!とか。ありますから。室内にいられるとも限らない場合もありますし。あとは麻とか木綿。でも、それだと質感が結構用途を限られてしまうものであったり、木綿なんかだと、地味だったり逆にポップすぎたり、ちょうどいいものを探すのが難しい。若い子むけのものだと、結構お手軽なものがあるのを見かけるけれど。

紅子さんブランドの「紅衣」(くれない と読むらしい)では、全部ポリエステルというのは紅子さん自身が体質的に「だめ」とのことで無く、混紡か綿、麻が洗える着物。麻はどうしてもばさっとするので、カジュアル度は上がる。今回見て、あー、これいいなと思ったのは十字模様がランダムに小さく入っている綿の生地。カジュアルだけれど、少し離れると無地にも見えて、着方によって、少しドレッシーさを出せる。これはきっと便利だな、と思って、三種類あるサンプル布を顔まわりにもってきてみると、二種類まではけっこういい。素敵だな。これはいいかも。と買う気になる。あとの一種類はあまり合わない。あとの二種類は顔に合うし、舞台や発表会に着ては出られないけれど、そのあとの懇親会だとか、そういった用途に使えそう。さすがちょうどいいというか、こういうのあるといいな、をつかむのがうまいんだなあと感心。洗えるのは本当に夏には安心。それに懇親会は最終的には居酒屋に流れ込んでしまったりするから、汚れるのは必至。ぜひ洗いたい。

プレビュー会では注文を出さず、注文はもともとのネット注文をそのまま行う形式なのも、かえって買いやすかった。会場で買うかどうか決めなくてよいのは、意外なほど気楽。帰り道で「やっぱりあれ買おう」と迷っていた二種類のうち、より広い用途に使えそうな方を買う。遊びで使うならもう一種類のほうだけれど、今回はもう少し広く相手を選ばなそうな方をチョイス。グレーだから、帯も迷いが少ない。今注文すると、今年の夏は間に合わないだろうけれど、来年の楽しみかな。あー楽しみだな。綿なら稽古に着てもいいし。もう一種類のほうも買いたいなと思っている。私も着らられるし、姉にも合うのではないか、と密かに思っている。

稽古は着物を着てするようになるべくしている。そうしないと、本番で余計なことに気を取られることがあるから。そうなると、どうしても気楽にぱっと着られる着物が欲しいなと思うようになる。夏は麻の着物でプレ他の物を着ていたのだけれど、それ一枚ではなかなか。なので、今回の綿が入ったものはきっと戦力になってくれるはず。

紅子さんみたいにセンスがものすごくよくてプロデュースもできる人がいると、助かる・・・。でも、お財布的には助からない・・・・。