言ってたのと違う

7月の終わりごろの発表会もなんとか終わり、翌々日、楽しみにしていた、サントリー美術館の、虫特集の展覧会に行きました。

その日、せっかくのオフなので、帰りに日本橋に寄って、帯締めを見繕ってこようと思いました。ちょうどその時期、三越に道明が来ていたのです。

道明の良いところは色々あるのでしょうが、私が一番好きなところは、もりもり金糸だとかはいっていない帯締めのバリエーションが豊富なこと。無地の何でもない普通の帯締めが、色のバリエーション豊かにあること。冠締の無地なんかがいっぱいあるのは本当に助かります。デパートなどは、今はどうしても、着物はハレのものか、一転してかなりカジュアルなものが多くて、普通モードのものがかなり少ないのです。普通にすこしおめかしの小物がなかなか手に入らないという印象です。

さて、そんな道明の催事。催事の良いところは、お店の人が来ていて、混んでいなければ、色々と相談ができるところです。最近はデパートの着物売り場は相談という事でも頼りにならないことが多いです。あ、着物に限らず、あまり普通店頭に居る店員さんに、ふらっと行ってあれこれ接客してもらうとき、頼りになることが少なくなっているのかもしれません。セレブの顧客は違うと思いますが。

で、とにかく、予定の帯を持っていって、思っていた傾向の色を乗せてみました。考えていたのは黄色系か緑系。どちらもお店の人もそう思う。とのこと。そのほか、ブルー系でさわやかな色、温かみのある、すこし紫まで行かないピンクのような色といったものが出てきました。

濃い紺色に近いのも、爽やかでいいかなと思っていたのですが、それだとはっきりしすぎるとお店の人。なるほど、少し離れると線がキッパリ出来てしまうかも

黄色は頭のかなで思うほど、はっきりせず、爽やかでもないので、お店の人がのせてくれたなかで、薄いピンクのような紫のようなものにしました。はじめ考えていたのとぜんぜん違う。でも、そういうものかな。

上野のお店にも来てね、とおっしゃっておたので、なんの連絡もなしに突然行っても良いのか聞いてみたところ、大丈夫とのこと。そうなんだ。なら言ってみようかな。上野は少し遠いけれど。