野分

私も年寄りなのですが、とにかくお年寄り先輩よりも若輩なので、相対的若輩者として、集まりなどでは「まだ若いんだから」と言われます。これは、みなさんお年寄り先輩も経験済みの事だと思います。100歳から見れば80歳は子供と同じ年代・・・ということも。

私はその真っ最中。普段は年より、場所により「まだ若い」。

予報ではお盆を直撃するという台風。台風が来ると秋が来てもいいと思うのですが、そんなことはなくて、真夏が続行します。本当にここ数年を思い出すと、十月ぐらいまで三十度前後が続くなんて、地球はこの先どうなっていくのだろうと思います。以前与謝野晶子が気象予報が発達して、予報を聞いていると、南の海で生まれた雨と風の塊は「台風」としか言いようがなく、秋を知らせる大きな風は野分だけれど、どうも、予報との組み合わせとしてはしっくりこない、というような、そんなニュアンスの事を書いていたのを読んだことがあります。つまり技術の発達で観察観測するものに野分の言葉が合わないと。確かにそうだなあと思います。野分というと、大きな風がざーっと吹く日があって、ぱっと終わってしまうというような、そんな感じがします。今みたいに大規模な災害が起こったり洪水が起こったりするものも似つかわしくないようなそんな感じがします。

とにかく、気温が上がり、海水の温度も上がり、台風は大型化。たくさんやってくるようになったようです。もう10月になったら台風が来ないといったこともなく、夏がとても長くなりました。そして春や秋がとても短くなり、もうないのではないか、と思うほどです。

さて、書きためもこれでおしまい。あとは、書けるときに。

台風がひどくないといいのだけれど。